セルソフト®
持続可能な社会の実現に向けて
国際社会はSDGs(持続可能な開発目標)を掲げ、さまざまな分野での取り組みを進めています。その中でも、ジェンダー平等と女性の健康は重要なテーマとして位置づけられています。女性が健康であることは、社会全体の持続可能な発展に不可欠です。特に、女性特有の健康問題に対する早期発見と適切なケアは、女性の生活の質を向上させ、社会全体の福祉を高めるために重要です。
このような時代背景の中で、女性の健康と生活の質を向上させるための新しい技術が注目されています。その一つが「フェムテック」です。
「フェムテック」について
「フェムテック」は、Female(女性)とTechnology(テクノロジー)を組み合わせた造語で、女性の健康や生活をサポートする革新的なテクノロジーに焦点を当てた新しい分野を示しています。この言葉が生まれた背景には、従来の医療や健康テクノロジーが男性中心の視点で進められてきたことがあり、女性特有のニーズに対応する製品やサービスが求められていたためです。フェムテックは、女性の健康や生活をより豊かにするためのテクノロジーを提供し、女性のニーズに応える新しい可能性を開くものとして注目されています。
女性の健康をサポートするスマートデバイス
婦人科用セルフサンプリングデバイス「セルソフト®」は、子宮頸がん検査、性感染症の検査、腟内フローラの分析に利用可能な器具です。プライバシーを守りながら自分で検体採取していただけます。採取部分には身体に優しいスポンジを使っており、安心して使用していただけます。
※採取検体は専門の検査機関で検査を行います。本製品のみで検査結果を判定することはできません。
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環境に配慮したバイオマスプラスチックを使用。
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採取部分には身体に優しいスポンジ製。
子宮頸がん検診
日本では毎年約1万人が子宮頸がんと診断され、約3千人が死亡しております。これは他の医療先進国より高く、理由として子宮頸がん検診受診率とHPVワクチン接種率の低さが挙げられます。これを改善するため、HPVワクチン積極的勧奨の再開、キャッチアップ接種、9価ワクチンの導入などが行われており、子宮頸がん検診については特定検診に2024年4月からHPV検査単独法の導入が決まりました。
セルソフト®は、お仕事の都合で検診に行く時間の確保が難しい方、居住場所から医療機関へのアクセスが困難な方、検査に対する不安を感じている方でも、自宅で簡単に検体採取が可能な医療機器です。既に発売されている自己採取用器具との比較試験でも、同等の性能評価が得られており、安心してご使用いただけます。
ASIAN PACIFIC JOURNAL OF CANCER PREVENTION誌第25巻第5号に、「セルソフト®」を使用した自己採取法によるHPV検査の検証論文が掲載されました。
性感染症検査
腟分泌液を用いた性感染症検査には、クラミジア、淋病、トリコモナス症、細菌性膣炎、カンジダ症などが挙げられます。これらの感染症は初期症状が乏しいことが多く、無症状のまま進行することがあります。性感染症の早期治療は、健康への重大な影響を防ぎ、感染の広がりを抑えるために不可欠です。特に、性感染症は放置すると不妊症やその他の重篤な健康問題を引き起こす可能性があるため、定期的な検査が推奨されています。しかし、社会的にタブー視される事もあり、診察や検査を受ける事に対する恥ずかしさや不安を感じる人が多いことから、近年では郵送検査の利用者が増えてきています。
セルソフト®は、郵送検査に対応した医療機器の為、安心してご使用いただけます。
腟内フローラ検査
腟内に存在する細菌のバランスを調べる検査です。特にラクトバチルス属の乳酸菌の占有率を評価し、腟内環境の健康状態を確認します。乳酸菌が高い割合(70~90%以上)を占めていれば健康な状態であり、酸性環境が維持され、感染症のリスクが低くなります。また、健康な腟内フローラは、妊孕性にも影響を与えます。乳酸菌が多いと、精子が子宮内に到達しやすくなり、受精の可能性が高まります。一方、乳酸菌の割合が低い場合(50%以下)は、細菌性腟症やカンジダ膣炎などの感染症のリスクが高まるだけでなく、精子の移動が妨げられ、不妊の原因となることがあります。
腟内フローラ検査は、適切な治療や予防策を講じるために重要です。健康な腟内フローラを維持することで、妊娠の可能性を高め、全体的な生殖器系の健康を守ることができます。
婦人科用セルフサンプリングデバイス「セルソフト®」について
器具に関するお問合せ
大成メディカル株式会社
セルソフト®お客様専用ダイヤル:
TEL.072-640-2125
販売に関するお問い合わせ
販売元 吉田興産株式会社:
TEL.06-6878-2300